平成12年度見学会
- 三洋電機株式会社、コンプレッサ工場&モータ工場の見学会 電気学会東京支部群馬支所では10月3日(火)に三洋電機(株)及び関連会社
見学会を開催した。参加者は23名(電気学会員は日本サーボ3名、北爪電気事務所、ミツバ各1名の計5名であり、群馬大学からは教職員4名、大学院生3名、学部生11名)であった。
見学会は現地集合、現地解散で午後1時30分から5時の時間に開催され、バスを利用して関連会社を含めて4工場を回った。サンワテクノ(株)では、コンプレッサ用モータのプレス加工や熱処理行程を見学した。年間350万台の生産設備や誘導電動機だけでなく最近の埋込磁石型電動機も見学することができた。次のトミタ電機(株)では、モータの巻線行程を見学した。月30万台の生産設備やコンデンサモータの巻線行程、最近の6スロット集中巻きの巻線行程を見学することができた。巻線行程では手作業の部分がまだ多く残っている感じがもたれた。三洋電機(株)では、コンプレッサの機械加工工場とコンプレッサの組立工場を見学した。オペレータ4名でFAコントロールをしながら行っていることやミクロン単位の仕上げが必要なことが説明された。また、三洋電機では TPM(Total Plant MaintenanceあるいはTotal Product Management)を進めていることが、見学過程でよく分かった。コンプレッサについて、モータの作成から組立まで一連の行程を見学することが出来、大変有意義な見学会であった。
最後に、お世話になりました三洋電機(株)の倉本氏、田名網氏その他関係各位に感謝いたし
ます。
- 東京電力(株)神流川揚水発電所の見学会(2000年7月25日) 電気学会東京支部群馬支所では7月25日(火)に現在建設中の神流川揚水発電所の見学会を開催した。同発電所は、長野県を流れる信濃川水系南相木川の上部ダムと群馬県を流れる利根川水系神流川の下部ダムの有効落差653mを利用する揚水発電所であり、完成時には最大出力270万kWで、純揚水式発電所としては世界最大となる。参加者は39名(電気学会員は東京電力の3名を初め、遠くは奈良県や神奈川県からの参加者も含め、計10名であり、群馬大学からは教職員8名、博士学生1名、修士学生4名、4年生4名、3年生7名、2年生2名、夜間主コース学生3名)であった。朝8時半に工学部を出発して新前橋駅を経由し、上野村へ向かった。帰りは午後7時過ぎに無事大学に戻った。
まず、上野工事事務所で簡単な説明を受けた後に、東京電力のバスで約2kmのトンネルを通り、地下発電所工区や水圧管路工区を見学した。地下発電所工区では、6台の発電機を据え付ける本体空洞盤を掘削中で、迫力があった。水圧管路工区では角度48度の水圧管路をトンネルボーリングマシーンを用いて、1日約3mで掘削している等の説明があった。またこの工事は、大規模な発電所建設としては、国内初という「ISO14001」を取得し、周辺環境に配慮しながら進めているとの説明があった。建設中という、あまり見ることの出来ない状態を見学でき、大変有意義であった。
最後に、バス等でお世話になった東京電力(株)、同社の岩田氏、木暮氏、伊藤氏その他関係各位に感謝いたします。
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