平成18年度見学会
東京電力(株)横浜火力発電所,トゥイニー・ヨコハマの見学会
電気学会東京支部群馬支所では9月21日(木)に東京電力(株)横浜火力発電所と横浜火力発電所PR館トゥイニー・ヨコハマの見学会を開催した。参加者は37名(電気学会員を含む群馬大学教職員11名、学生26名)であった。
横浜火力発電所は, 高さ200mのツインタワー(排気塔)をシンボルとし,昭和30年後半から昭和40年前半に建設された汽力発電設備である5号機・6号機(52.5万kW/2基)と,平成10年に建設された改良型コンバインドサイクル発電(ACC:Advanced Combined Cycle)である7号系列・8号系列(280万kW/2系列8基)で構成されており,総計332.5万kW規模の発電所である。
人数の都合で2班に別れ,ツインタワーとACC発電機を見学した。コンバインドサイクル発電はガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせた発電方式で,高温部に1,100℃級ガスタービンを適用し,その排気エネルギーを蒸気系で有効に回収することにより熱効率を向上させているが,ACC発電はその改良型で,高温部に1,300℃級ガスタービンを適用し,さらに蒸気タービンでは一度タービンを回した蒸気を再度加熱して使用することにより,熱効率49〜50%を達成しているなどの説明があった。火力発電の熱効率は40%程度と思っていたが,この高効率には驚かされた。また,排気ガスが少なく環境に優しいという説明があったが,施設もきれいで,とても煙突とは呼べないきれいなタワーのライトアップを一度見てみたいという気になった。
最後に,バス等でお世話になった東京電力(株),同社の高橋氏,角田氏,飯塚氏および横浜火力発電所所長和田氏,その他関係各位に感謝いたします。
2号機低圧タービンローター
2号機低圧タービンローターの前で
和田所長による説明