平成19年度見学会
1/1スケールで立体的映像が見られるVRシステム(仮想現実空間)の見学会
電気学会東京支部群馬支所では9月25日(火)14時〜16時、インキュベーション・オン・キャンパス(IOC)本庄早稲田にある施設を見学した。参加者は21名(内、東京電力4名、ミツバ1名、群馬大学2名、学生14名)であった。
見学会は現地集合・現地解散で行われ、見学会に先立ち、中島和也氏(サンデン(株)電子先端開発室室長)による産官学連携プロジェクトを実践して−無線通信モデム「moderno(モデルノ)」の開発−の講演会が開催された。見学したシステムは、Cyber shopを実現するReality Center VRシステム(仮想店舗システムに使用する投影システム)で、6台のプロジェクターによる横3画面の大きさ(7.78m×2.25m)の大画面マルチスクリーンの立体映像により、圧倒的な臨場感と大人数による同時立体視を実現している。偏光グラスをかけ、本庄早稲田駅前の立体映像及びコンビニエンスストアのエアカーテンの気流などを立体的に見ることが出来た。また、スクリーンの裏に回り、6台の表示用PC(UNIX)とプロジェクターシステムも見学でき、大変有意義であった。
お世話になりました、サンデン(株)中嶋康成氏、福井毅氏、早稲田大学平田克二先生を始め関係各位に感謝いたします。
写真:VRシステムを見ながら平田克二先生の説明を聞く
スクリーンの裏側
(株)アドバンテスト 群馬工場の見学会
電気学会東京支部群馬支所では9月6日(木)10時〜12時(株)アドバンテスト群馬工場の見学会を開催した。参加者は31名(東芝機器(株)2名、群馬大学教職員6名、学生23名)であった。朝8時20分に群馬大学工学部を出発し、群馬県邑楽郡邑楽町の(株)アドバンテスト群馬工場を見学し、午後は埼玉県深谷市幡羅町の(株)東芝 深谷工場を見学した。
アドバンテストの群馬工場は、後補充生産方式によって半導体・部品テストシステム(半導体テスタ)の製造を行なっている工場である。まず会社の概要説明では、1研究所と3つのR&Dセンターがあり、売上高の10%以上を研究開発費に当てていることなどが説明された。ITバブル崩壊のとき売り上げが減ったが、後補充生産方式を導入し、現在ではメモリテスタは世界の66%のシェア、Socテスタは23%のシェアを占めていることなどが説明された。引き続いてボード調整、ケーブリング、システム調整、最終検査の各工程を見学した。例えば、フラッシュメモリテスタでは大きな20種類のボードが130枚も詰まったメモリテスタの製造工程を見ることが出来た。テスタといってもいわゆる"テスタ"とはまったく違い、昔の大型計算機のような大きな装置であることに驚かされた。また、抵抗、電圧や周波数などの標準器も見学することが出来、大変有意義であった。
お世話になりました、石崎氏、畠山氏、杉原氏を始め関係各位に感謝いたします。
写真題名:アドバンテストの玄関にて
(株)東芝 深谷工場の見学会
電気学会東京支部群馬支所では9月6日(木)14時〜16時、(株)東芝 深谷工場の見学会を開催した。参加者は31名(東芝機器(株)2名、群馬大学教職員6名、学生23名)であった。午前中のアドバンテストの見学会に引き続き、埼玉県深谷市幡羅町の(株)東芝 深谷工場を見学した。
深谷工場では、液晶テレビPEGZAの製造を行なっており、部品装着工程、検査工程、環境関連物質調査室を見学した。環境関連物質調査室いわゆるグリーン検査室では、ビス1本についてまで有害物質が含まれていないか検査していることに驚かされた。部品装着工程では、基盤にハンダを塗りつけ、2500点の部品を自動で挿入し、ハンダを溶かして接続しており、大きな部品については手で挿入し、写り具合などを検査していた。現在、大きく伸びている液晶テレビの製造工程を見学でき、大変有意義であった。
お世話になりました、森氏、有坂氏、諸橋氏を始め関係各位に感謝いたします。
写真題名:東芝深谷工場の玄関にて