2021年度講演会



演題   初めての医療機器開発〜新製品が商品化に至るまで〜
講師   中山 恭兵 氏(株式会社村田製作所)
日時   2021年12月16日(木)13時00分〜14時20分
場所   オンライン講演
主催   電気学会東京支部群馬支所
共催   前橋工科大学工学部システム生体工学科
協賛   特定非営利活動法人 Wireless Brain Network
参加人数 136 人(学生:126 人、教職員:7 人、一般:3 人)

講師が担当した医療機器関連のソフトェア(組み込みとアプリケーション)などに関して、商品化に至る過程での技術開発や苦労したことなどについての講演であった。 村田製作所の医療機器には、自動カフ圧コントローラとセラミック電気温灸器そして輸液コントローラなどがあり、これらの特徴ついて説明があった。 講師は、ソフトウェア開発に付随してユーザインタフェースの設計とユーザビリティの改善などをおこなってきた。 性能や妥当性の評価が非常に重要であるとのことであった。 講師が設計面で注力した点は、輸液コントローラにおける画像認識アルゴリズムであった。 計測の高精度化と省電力化を実現した。システムエンジニアに対するマネジメントでは、携わった方々のモティベーションを維持するのに苦心した。 (特定非営利活動法人 Wireless Brain Network 岡田富男)



演題   
Introduction to Artificial Hearts and their Magnetic Bearing Technology
講師   Wolfgang Gruber 氏
     (Associate Professor, Johannes Kepler University (JKU), Linz (Austria))
日時   2021年10月25日(月)17時30分〜19時00分
場所   オンライン講演(Zoomミーティング)
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では人工心臓の概説と磁気軸受技術に関するお話をいただいた. まず,人工心臓の必要性や人工心臓の各世代(第1〜第3世代)の特徴に関するお話があった. 最新の第3世代人工心臓ではポンプ部のインペラ(羽根車)を磁気的にあるいは血液を送り出す力で浮上させているそうだ. これによって,インペラを非接触で回転させることができ,血液へのダメージや部品の摩耗を防ぐことができるそうだ. ある磁気浮上型人工心臓と心臓移植との術後生存率を比較したデータでは,ほぼ同じ生存率となっており,大変驚くとともに人工心臓の進化を感じた. また,最新の技術として,人工心臓の小型化や非接触給電技術など身体への負担を低減する技術のご紹介があった. 磁気軸受技術に関するパートでは,人工心臓にも利用されている磁気浮上技術に関してより詳細にお話いただいた. 磁気浮上方式の種類やベアリングレスモータの動作原理,制御方式など多岐に渡る内容を大変わかりやすくご説明いただいた. 本講演は大学院の講義を兼ねたオンライン講演で,参加者は27人であった. 講演後は多くの学生から積極的な質疑があり,初学者にも分かりやすい大変有意義な講演であった.








演題   The Use of Computational Fluid Dynamics in the Design of Mechanical Circulatory Support Devices
講師   Katharine Fraser 氏
     (Ph.D, Lecturer in Mechanical Engineering, University of Bath)
日時   2021年10月18日(月)17時30分〜19時00分
場所   オンライン講演(Zoomミーティング)
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では,人工心臓の開発において CFD (Computational Fluid Dynamics) が利用されている領域についてのお話をいただいた. 人工心臓の機能として,特定の血流量を全身に供給する他に,血栓や溶血のような問題を防止する必要があるというご説明があった. そこで,CFD を用いて人工心臓内部の血流シミュレーションを行い,人工心臓に最適なインペラ(人工心臓のポンプ部にある羽根車)やケーシングなどを設計しているそうだ. また,人工心臓で発生する血液へのダメージや血栓発生箇所のシミュレーションも行うことができるそうだ. 最新の研究として,人工心臓の過渡的な血流シミュレーションや群馬大学が共同研究として参加している小児・乳児を対象とした小型人工心臓のご紹介もあった. 本講演は大学院の講義を兼ねたオンライン講演で,参加者は25人であった. 講演後は学生からも積極的な質疑があり,大変有意義な講演であった.







演題   電気自動車の歴史,仕組みEVの分類
講師   石川 赴夫 氏
     (群馬大学名誉教授)
日時   2021年7月19日(月)10時20分〜11時50分
場所   オンライン講演(Zoomミーティング)
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では,電気自動車の歴史や仕組みについてお話いただいた. 電気自動車はモータ,バッテリー,パワーユニット,制御系など複合的な技術によって成り立っており,その中でも,航続距離の増大の観点からバッテリーの開発が今後重要であるそうだ. ガソリン車と電気自動車との環境面での比較では,石川先生による独自の試算を交えながら電気自動車が効率的であることのご説明をいただいた. 未来の技術としては,無線給電技術を電気自動車の充電に応用することが検討されているそうだ. 本講演はオンラインで開催され,参加者は群馬大学の学生を中心に106人(内,外部参加6名)であった.






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