平成10年度講演会
参加者は92名(内、学外から日本ヒューレット・パッカード、日本CMKから計3名)であった。群馬支所長の本学横塚教授の挨拶、SVBL佐々木教授の挨拶及び講師の紹介の後、本学電気電子工学科、小林春夫先生が「計測用集積回路設計技術」と題して講演した。
電子の発見から100年、トランジスタの発明から50年、集積回路の発明から40年経つ今日、マイクロプロセッサは1.5年で2倍、メモリは3年で4倍と言われる程の目覚しい発展を遂げている。講演では集積回路設計技術の特徴、MOS集積回路が中心になること等の今後の動向、大学や研究機関における集積回路設計の研究、教育のあり方、更に計測用に研究開発された高速AD変換器集積回路等について詳しく紹介された。
当日は冬季休業の期間であったが、90名近くの学生が参加し、ハイテク技術の一つであるLSIの設計技術について最先端の話を聞くことができ、有意義な講演会であった。
参加者は36名(学会会員12名、群馬大学教職員11名、学生13名)。
講演会に引き続いて、新里工場の見学会が開催された。
参加者は28名(内、学外から東京電力、日新電機、サンデン、東邦亜鉛及び明電舎から計9名)。
支所長の本学横塚教授の挨拶の後、日本サーボ、環境管理センターの坂庭博氏が[電機製造業における環境ISO」と題して講演した。
坂庭氏は昭和48年本学合成化学科の卒業生であり、日本サーボは今年2月に環境ISOを取得したばかりである。その経験をふまえて、環境ISO(ISO14000シリーズ)の概要から始まり、そのメリットとして、企業のイメージアップ、ビジネス上有利、経費削減があること、更に日本サーボの環境マネジメントシステムや実際の審査内容について詳しく講演した。
当日、群馬大学工学部ではクラスマッチが開催されており、学生の参加者は少なかったが、参加した学生にとっては就職してから関係する環境問題について、その規格と企業の対応について勉強できたことは有意義であったと思われる。また、これからISO14001を取得しようと考えている企業にとって大変参考になった講演会であった。
参加者は77名(内、学外から東京電力とミツバの2名)。
支所長の本学横塚教授の挨拶及び幹事石川の講演内容の簡単な説明の後、カナダ、トロント大学の F.P.Dawson教授が「パワーエレクトロニクス −スイッチング形電力変換器− 」と題して英語で講演した。同教授は福岡で開催されるパワーエレクトロニクス、スペシャリスト国際会議に参加するために日本に来られ、その途中で本学での講演会を引き受けていただいた。
講演は、家電や工業製品において益々重要な役割を担っているスイッチング形電力変換器について、(1)スイッチング形電力変換器の目的、(2)重要な項目の説明、(3)応用分野、(4)基本的な回路構成について、基礎的な事項からトロント大学で実際に研究されている最先端の内容まで丁寧に講演された。参加者は学部4年生が多かったが、講演はゆっくり丁寧に行われたので多くの学生が理解し、この分野を勉強することができ、大変有意義な講演会であった。