2020年度講演会



演題   空調用電動コンプレッサのモータ制御システム開発におけるモデルベース開発事例
講師   木暮 雅之 氏
     (サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社)
日時   2021年1月19日(火)14時20分〜15時50分
場所   オンライン講演
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では、最近のトレンドであるモデルベースドデザイン(MBD)を中心にご説明いただいた。 分野によってその定義が異なり、結果、開発方法も異なるということを応用事例、最新動向を交え、ご紹介いただいた。 また、MBDで重要となるMILS(Model In the Loop Simulator)やHILS(Hardware In the Loop Simulator)との関連性、メリット、デメリットについても平易にご説明いただいた。 MILS、HILSの導入による開発工数の低減を、具体的な対象で数値ベースでご説明いただくことで、現場でのMBD開発への取り組みの一端を垣間見ることができ、大変有意義であった。 参加者は14人(内、外部参加1名)であった。






演題   AEDの開発とデータ活用
講師   伊藤 寛知 氏
     (日本光電工業株式会社・技術開発本部 医療機器技術開発部)
日時   2020年12月17日(木)13時00分〜14時20分
場所   オンライン講演
主催   電気学会東京支部群馬支所
共催   前橋工科大学工学部システム生体工学科,NPO法人 Wireless Brain Network

概要:2020年12月17日(木)13時から日本光電工業株式会社の伊藤寛知氏を講師として,「AEDの開発とデータ活用」と題してご講演頂いた. 本年度は,新型コロナウィルスの影響により,対面での講演ではなくzoomを用いたオンライン形式で実施した. 参加者は,前橋工科大学の2,3年生を中心とした100名程度であった. 講演では,AED(体外式除細動器)の機能の紹介や,開発に関するエピソードを中心にお話頂いた. 伊藤氏は,前橋工科大学のOBということもあり,後輩へ向けたメッセージも頂き,学生にとっても良い刺激になったと感じた.






演題   Miniature Axial Flow Blood Pump: Hydraulic Development & Design
講師   Alex Smith 氏
     (Ph.D, Chief Technology Officer, TYBR Health)
日時   2020年10月26日(月)10時30分〜11時50分
場所   オンライン講演(Zoomミーティング)
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では小型軸流血液ポンプの開発について設計を中心にお話いただいた.
この血液ポンプは小型,低侵襲である点が特徴であり,血管にカテーテルで挿入し心臓まで送るそうだ.
このような使用方法ゆえに大きさの制約が生じることに加えて,送り出す血液の流量や圧力といった機能的水準も満たさその後,牛を使った動物実験が行われ,血液ポンプの運転に成功したそうだ.
実際にポンプが埋め込まれ動作する映像も見ることができた.この血液ポンプは心不全の早期治療への適用が期待されているそうだ.
今回の講演はZoomで行われた大学院の講義を兼ねたものであり,参加者は15人であった.








演題   Total Artificial Hearts: Past, Present, and Emerging Technologies
講師   Nicholas Greatrex 氏
     (Ph.D, Senior Electrical Engineer, BiVACOR Inc.)
日時   2020年10月19日(月)10時30分〜11時50分
場所   オンライン講演(Zoomミーティング)
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では,全人工心臓の歴史,現状,将来の展望についてお話をいただいた.
まず,人工心臓の必要性のお話があり,全人工心臓の開発によって多くの心不全患者を治療することができることがわかった.
以前は,左心室補助装置を2台使用して全人工心臓として使用していたが,血液流量の制御が困難であることから全人工心臓の開発が進められたそうである.
BiVACORは単一の磁気浮上ロータを使用した回転式血液ポンプの全人工心臓であり,信頼性,血液適合性,生理学的相互作用,解剖学的適合性といった観点から人工心臓に生じるリスクの低減を目指しているそうだ.
最後に,経皮電力伝送や遠隔で情報収集を未来の技術として研究しているというお話があった.
今回の講演はZoom行われた大学院の講義を兼ねたものであり,参加者は20人であった.研究者や実験の様子が動画で紹介されており,人工心臓の初学者にも馴染みやすい講演であった.








これまでの活動を紹介 <講演会>のページに戻る