2022年度講演会



演題   AIを用いたロボットカートの制御法とそのROS実装法
講師   張 浩浩 氏
     (株式会社両毛システムズ エンジニアリーダ)
日時   2023年1月26日(木)8:40〜10:10
場所   群馬大学 桐生キャンパス 総合研究棟502(群馬県桐生市天神町1-5-1)
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では AMR(Autonomous Mobile Robot: 自律移動ロボット)の開発と AI を用いた制御方法に関するお話をいただいた。 初めに研究背景の説明があり,人と共同作業が可能な AMR を開発することで,物流業界における人員不足の解消を目指しているということであった。 次に,AMR のハード・ソフトに関する説明をいただいた。自律走行に必須な各種センサ,AI を用いた画像認識や経路生成アルゴリズムなどの紹介もあった。 群馬大学と共同研究で挑戦しているつくばチャレンジのお話もあり,実験中の試行錯誤や解決アプローチなど貴重な体験談もいただいた。 本講演は,学部2年生の講義を兼ねた講演であり,参加者は118人(対面95人,オンライン23人)であった。 質疑応答では張氏のキャリアに関する質問にもお答えいただき,参加した学部生の進路の参考にもなる大変有意義な講演であった。









演題   積層型圧電セラミックスを用いたハイレゾイヤホンの創造から事業化まで
講師   渡部 嘉之 氏(オーツェイド株式会社 代表取締役社長)
日時   2022年12月8日(木)13:00〜14:20
場所   前橋工科大学工学部 151 講義室(群馬県前橋市上佐鳥町 460-1)
主催   電気学会東京支部群馬支所
共催   前橋工科大学工学部システム生体工学科
協賛   特定非営利活動法人 Wireless Brain Network
参加人数 95人(学生:90人、教職員:4人、一般:1人)

本講演ではオーツェイド株式会社の渡部社長に積層型圧電セラミクスを用いたハイレゾイヤホンについて講演して頂いた. 当日は,90名の学生が参加し,圧電セラミクスの構造や,圧電効果について丁寧にご説明して頂いた. 社長の経歴を踏まえ今の日本の技術力についての課題が述べられていた.また,オーツェイド株式会社が独自に開発した, 低価格・高品質のハイレゾイヤホンについて開発秘話を聴くことができた.ハイレゾ音源の可能性や音質の違いについて実機を用いて体験させて頂いた. 今後,世界へ販路を拡大していくという試みもあり,これからのハイレゾイヤホン開発に関する情熱を直接感じられる講演会となった.



演題   今,人工心臓はどこまで進歩しているのか? 〜磁気浮上技術とその人工心臓への応用〜
講師   栗田 伸幸 氏
     (ベイラー医科大学・外科部/テキサス小児病院・先天性小児心疾患外科 准教授)
日時   2022年11月14日(月)16:00〜17:30
場所   群馬大学 桐生キャンパス 3号館 大会議室(215室)(群馬県桐生市天神町1-5-1)
主催   電気学会東京支部群馬支所

本講演では、人工心臓に関する概説と人工心臓に応用されている磁気浮上技術に関するお話をいただいた。 人工心臓は、心機能の低下した心不全患者に対して適用される血液ポンプである。 手術によって患者の体内に埋め込まれるという点から、人工心臓には耐久性・安全性・血液適合性(血液へのダメージの低減)が求められているそうだ。 最新の人工心臓では、血液を送り出すインペラ(羽根車)を磁力で非接触支持・回転させる磁気浮上型が主流となり、血液へのダメージが抑えられ性能も飛躍的に向上しているそうだ。 また、栗田氏が開発に携わってきた磁気浮上型の全人工心臓や侵襲性の少ない超小型人工心臓に関するお話もあった。 講演後には積極的な質疑があり、人工心臓と心臓が共存することの影響や人工心臓の重量の影響に関する質問にお答えいただいた。 またアメリカの大学の教員という立場から、世界の大学生・研究室の現状や日本人学生へのメッセージもいただいた。 参加者は16人(学生11人、教職員5人)であった。専門外の学生にも分かりやすい大変有意義な講演であった。











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