2025年度講演会
演題 制御工学のこころ
講師 足立 修一 先生(慶應義塾大学名誉教授)
日時 2025年5月15日(木)10:20〜11:50
場所 群馬大学 桐生キャンパス 総研棟 5階 501室(群馬県桐生市天神町1-5-1)
主催 電気学会東京支部群馬支所
参加人数 56名(教職員、ポスドク、学外者8名を含む)
本講演では、制御工学分野の第一人者である足立修一氏が「制御工学のこころ」と題して講演を行った。
冒頭では、「制御工学は一般に人気のない科目」とされる理由について、数式の複雑さや理論の難解さが一因であると説明された。一方で、制御の原理や考え方を理解することにより、その重要性や面白さが明確になることが示された。
講演の中では、ブロック線図の発明が制御理論におけるパラダイムシフトであったこと、内部モデル原理、スモールゲイン定理、縮小再生産と安定性の関係など、制御理論の要点が丁寧に解説された。また、途中には具体的な計算例も交えながら、理論と実践の結びつきが明快に示された。
講演後には活発な質疑応答が行われ、制御工学の本質に迫る問いも展開された。参加者からは「制御の見方が変わった」、「基本の大切さを再認識した」との声も聞かれ、大変有意義な講演会であった。
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